2023年4月29日(土)と30日(日)の2日間、幕張メッセにて「マニアフェスタVol.7」を開催いたしました。会期中に50組以上のマニアが出展し、約2万人の来場者を迎えて大盛況の内に終了しました。
昨年に引き続きニコニコ超会議内での併催となり、多くの方にマニアフェスタを知っていただくことができました。今年も会場には、ご協賛くださった団体様の提灯がいくつも並び、お祭りムードが漂います。
来場された方々は、初めて見るマニアさんたちのコレクションやぱっと目をひく作品集に興味を示されている様子でした。イベントステージでは各日2〜3イベントを開催。ボカロPや踊ってみた、DJ、ゲーム実況者、架空CMソング制作マニアなど多種多様なゲストが交流し合い、マニアフェスタかつニコニコ超会議での開催らしいイベントとなりました。
来場者アンケートの結果を見ると、90%近くの方に満足いただいたようです。当日は出展マニアさんへのメディア取材も複数あり、大きな反響をいただいております。
目次
・開催概要
・「マニアフェスタVol.7」を盛り上げるための取り組み
ー出展ブース×イベントでワクワクするお祭り空間をつくる
ー株式会社人間とのコラボ企画で昨年以上に交流の輪が広がる
ー 別視点の資料・グッズを販売するインフォメーション
・トークイベント一覧:多様なマニアが出会い、化学反応を起こす!
ー4月29日(土)実施イベント
12:00~13:00『ニコニコ超会議をもっと楽しむ いまさら初心者入門会』
15:00〜15:40『マニアがズバッと!お悩み解決王決定戦』
ー4月30日(日)実施イベント
11:00~12:00『ジャンルごちゃまぜ大喜利最強決定戦2023』予選会
13:30~14:00『超マニアック借り物競争』
14:15~14:45『絶対に売りたくない…! 超偏愛オークション』
15:30~16:30『ジャンルごちゃまぜ大喜利最強決定戦2023』
・出展マニアやメディアより多くの反響!
ー■出展マニアの声
ー■SNSやメディアでの反響まとめ
ー■マニアフェスタに関するお問い合わせ
開催概要
「マニアフェスタVol.7」は、2012年から開催されている「ニコニコ超会議」(ニコ超)内で開催いたしました。イタ車から歌ってみたや踊ってみた、テクノ法要、アイドル祭、サウナ、自衛隊までありとあらゆるカルチャーが一堂に会する年に一度のビッグイベント。今年のニコ超来場者は2日間で118,797人(ニコ超公式HP)と昨年以上に多くの方が訪れ、マニアフェスタの会場にも約20,000人が遊びにきてくれました。
ニコ超の名物といえば、この日のために気合を入れて用意したコスプレを身にまとって、ゲートが開くとともに勢いよく来場してくるコスプレイヤーたち。
マニアフェスタにも色とりどりのコスチュームに身を包んだコスプレイヤーが足を運んでくれました。出展マニアからも「普段出会わないような人たちが立ち止まって、興味を示してくれて嬉しかった」という声が届きました。
今回のマニアフェスタでも「ちょうちんスポンサー」を募集。お祭りムードに華を添えてくれました。
■ニコニコ超会議2023概要
【会期】
<1日目>2023年4月29日(土)10:00~18:00(最終入場17:30)
<2日目>2023年4月30日(日)10:00~17:00(最終入場16:30)
※同日リアル開催された「ニコニコ超会議20233」内での併催
【会場】
幕張メッセ国際展示場1~11ホール+イベントホール
(〒261-8550 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
【入場料】
●優先入場券(数量限定)
2日通し券:9,000円
1日券:5,000円
●一般入場券(前売り)
2日通し券:6,500円
1日券:3,500円
マニアフェスタとは
マニアフェスタは、様々なマニアや研究者、専門店が出展する展示即売会です。マニア視点で魅力を解説する同人誌や、好きなあまり開発してしまったオリジナルグッズなど、マニアが日頃の研究成果を詰め込んだアイテムをその場で購入できるほか、マニアたちが参加するトークイベントや来場者参加型の企画なども開催します。
「マニアフェスタVol.7」を盛り上げるための取り組み
今回のマニアフェスタは「ニコニコ超会議」内での2度目の開催!待ちに待ったこの大イベントを盛り上げるため、昨年の経験もふまえて新しい取り組みにも挑戦しました。
出展ブース×イベントでワクワクするお祭り空間をつくる
会場のテーマは今年も「祭」!看板やちょうちんはマニアフェスタのテーマカラーである黄色で統一し、個性がひしめくニコニコ超会議の会場でも目をひく空間になりました。
広いスペースを生かし、中心にはイベントブースを配置。その周りを囲むようにマニアさんたちが出展する形で、まるで神社で行われるお祭りのような雰囲気に。
会場造作を手がけたのは、昨年と同じく合同会社流動商店 × 内海皓平さんです。流動商店は三文字昌也さんが率いる、建築やまちづくりを手掛ける会社。 https://ryudoshoten.tokyo/
内海皓平さんは過去マニアフェスタに「歩行者天国マニア」として出展したことのある方です。マニアフェスタの雰囲気もよく知っていて、建築・設計のお仕事に携わっている皆さんの手によって作り上げられました。
株式会社人間とのコラボ企画で昨年以上に交流の輪が広がる
今回のマニアフェスタには、大阪に本社を構える「株式会社人間」の編集部の方々にも参加していただきました。株式会社人間の思想理念は「面白くて変なことを考えている」。大阪を中心にWEBコンテンツ制作やブランディング、イベントプロデュース等をされています。
今回は人間さんの展示ブースとイベント2つの開催という形でコラボすることができました。「超生命体の偏愛図鑑」として面白くて変な思いを持つ人たちがプリントされたTAKE FREEのポケットティッシュも設置。
マニアさんとつながりの深い別視点、「面白くて変」を追い求める人間さん、シンパシーを感じられずにはいられません。実際のイベントの様子はトークイベント一覧:多様なマニアが出会い、化学反応を起こす!でご覧いただけます。
別視点の資料・グッズを販売するインフォメーション
インフォメーションではスタッフが常駐してお困りごとに対応するほか、別視点の書籍やマニアフェスタのキーホルダー、高円寺にある銭湯「小杉湯」とコラボしたピアスなどのグッズ販売、別視点が手掛けている「地域スクランブル大作戦」の展示を行いました。
書籍『マニア流!まちを楽しむ「別視点」入門』
小杉湯コラボピアス・ピンバッチ
マニアフェスタ公式キーホルダー
マニアと地域をマッチングして日本各地を盛り上げる「地域スクランブル大作戦」
マニア豆本が入ったカプセルトイのコーナーも設置。来場者とコミュニケーションを取りながら、楽しく別視点のことを知っていただけるよう工夫しました。
出展マニア一覧:2日間で50組以上が出展!
2023年のマニアフェスタには2日間で50組以上のマニアが出展しました。
今年も、ブースの近くに各マニアの書籍や同人誌を手に取れる「見本誌コーナー」を設置したところ、多くの方が足を止めて読んでいらっしゃいました。
出展マニアさんの紹介:気になるマニアさんにインタビュー!
出展マニアさんたちのこだわりのコレクションやそのテーマに魅了されたきっかけなどを少しだけご紹介します。インタビューをお願いすると皆さん快く、アツく語ってくれました。気になるマニアさんがいたら、ぜひ別視点のイベント等で直接お話をしてみてください!
火曜サスペンスごっこマニア さかもツインねねさん
旅行の記念写真で女の子っぽいポーズをするのがあまり腑に落ちず、ふと死んだふりをして撮影してみたらしっくりきたのがきっかけで始めた活動です。旅行のたびに写真を撮っていて、今では写真集も販売中。今では旅行が目的なのか、死体が目的なのかわからなくなっています(笑)
旅行だけに限らず、家の近くの買い物帰りにいい階段があったら、その下に寝そべって妹に撮影してもらったりしています。この趣味を見つけてから外に出る理由ができたし、みなさんにもやってほしい!お散歩の質が上がりますよ!
ドジっ子看板マニア 赤沼俊幸さん
「車道に飛び出す」、「溺れる」、「滑る」など危険なことをしてしまう子が描かれている看板を「ドジっ子看板」と名付けて写真を撮っています。飛び出し注意の看板が有名ですが「川に入るとキケン」系のものも面白いです。川になぜか幽霊や悪魔がいたりして。見つけたらTwitter(@dozicollection)で更新するようにしています。
色々な看板を見ているうちに、なにか法則があるんじゃないか?と思ってからより興味が加速しました。たとえば、看板に出てくる子どもは長袖と半袖・長ズボンと半ズボンではどっちが多いのか?多くの人のイメージは半袖半ズボンだと思うんですが、実は長袖のほうが少し多いんですよ。あとは、よく出てくる動物は1位は犬だけど2位は意外とカッパとか、面白いですね。今では「どじたくん」というオリジナルキャラクターを考えてグッズも作っています。
飲食チェーン店マニア BUBBLE-Bさん
10年以上かけて色々な飲食チェーンの本店を500店舗回ってきました。もともと「本店の旅」というブログをやっていたんですが、リアルイベントでも出展してみよう、という初めての試みでマニアフェスタに参加しました。チェーンなのにわざわざ本店に行くのは、本来の味がわかるからです。フランチャイズだとオリジナルと異なる部分がある場合もあるため、標準の味を食べたい、と思って。
今年で日本は行き尽くしてしまいそうなので、来年は世界に進出しようかと計画中です。まずは韓国。焼肉やキムチパスタなどのチェーン店など日本と違う部分もあり面白そうだなと!まだまだ行きたいところはたくさんあります。
「街中のいらすとや使用例」マニア 三浦靖雄さん
フリーイラストサイトの「いらすとや」がもともと好きで、これから「いらすとやがなければどうやって絵を調達すればいいんだ!」という時代がやってくる、そういうインフラになるぞ!と思い、街の看板を気にするようになったのがハマったきっかけです。
2018年に活動を始めた頃は、30分歩いてやっと1ついらすとやの看板が見つかるくらいだったけど、今は15分くらい歩いていれば1つ2つ見つかる。どんどん増えていくと思うので見つけたらマッピングしています。いらすとやの絵かどうか見分けるポイントとしては「輪郭線がない」、「にじんだ風合い」の2つがありますが、これに当てはまっても少ない確率で「イラスト沖縄」の場合もあります(笑)ライフワークなのでおじいちゃんになってもやっていきたいですね。
食べ方マニア 食べ方学会のみなさん
わたしは横浜出身なんですが、地元だと「崎陽軒をどこから食べる」という話題になることが日常的にあります。あんずはいつ食べるのか?とか。もともとコミケに出てみたかったのもあって、崎陽軒の食べる順番を色々な人に聞いて本にしたら面白いんじゃないか、と思ったのがはじまりです。
同人誌を出したら、次は「どう食べたら最もおいしいのか科学的に分析してもらおう」ということになり慶応大学の先生に分析をお願いしたり、崎陽軒の方や著名人の方にも食べる順番を取材したりと、気づいたら崎陽軒のシュウマイ弁当だけで4冊の本ができていました。他にもカツカレーの食べ方なんかも本にしています。食べ方次第で美味しさが変化するのって面白いですよね。
日本酒ピンバッジマニア 日本酒ピンバッジ倶楽部のみなさん
日本酒ピンバッジ倶楽部では、日本酒の銘柄のピンバッチを作って酒造さんに寄付する活動をしています。自主的に作っている酒造さんは少ないため、日本全国の酒蔵を応援できたらという思いで始まりました。
もともと、好きなお酒のピンバッチをジャケットなどにつけて交流するのが海外では当たり前の文化として存在しています。わたしたちはその日本酒版が広がったらいいな、と思っています。酒蔵さんからコアなファンへとピンバッチがわたり大切にされる……。ピンバッチは非売品なのですが、酒蔵に足を運ばないと手に入らない、というのがマニア心をくすぐります。
黒曜石マニア 神津オブシディアンラボのみなさん
黒曜石は美しい見た目からアクセサリーや魔除けのお守りとして使われてきました。光を当てると紫っぽく光り、暗いところだとより綺麗に見えます。
また、黒曜石は謎が多い、というのも魅力のひとつ。もともと私は伊豆諸島の神津島での考古学研究がきっかけで黒曜石に興味を持ちました。黒曜石は火山のマグマが急激に冷やされた時にできるので、火山の噴火によりできた島である神津島には黒曜石がたくさんあります。そんな黒曜石ですが、いつどうやって伝来したかは、はっきりわかっていないんです。そういった歴史的な意味でもロマンのある石ですね。
面白くない話マニア 伊藤竣泰さん
面白くない話を集めるようになったきっかけは、父の話が面白くなかったから。母がそれに笑っていて「面白くないのに……」と不思議に思っていました。それから、映画館や喫茶店など人の会話が聞こえてくる場所でされる、面白くない話を聞くようになっていきました。
面白くなさそうだな、とスイッチが入るポイントは「声が大きくなる(相手より周りの人に聞かせようとしている)」、「抑揚をつけて話している」、「相手の笑い方が愛想笑いだったり、表情が曇っていたりする」などです。あとは、シチュエーションでアンテナが立つときもあります。IKEAのソファで座りながら話しているグループとかスーパーで宅飲みの買い出しをしている大学生グループとか。それを本にもまとめて、「面白くない」を避ける対策も含めて紹介しています。最近は、大喜利のライブに呼ばれたりもしているのですが、こういう活動をしている者としてプレッシャーでもあります。
空想地図マニア 加藤太一さん
多奈崎市という架空の街の地図を作っています。昔から空想の街を考えるのが好きで、中学生の頃にひとりで始めました。街を作っていく時は、想定した人口をもとに街の広さや内容を考えています。多奈崎市をつくって11年なので、愛着がありますね。
ランドマークは多奈崎城。もともとは城下町として栄えて、そこに鉄道が通ったという流れで発展した街です。地図上にある喫茶店のコースターをイメージして作ったり、多奈崎市役所でもらえるパンフレットやクリアファイルなどを想像して作ったりもしています。あと、自分以外にもこの趣味を持つ人って意外と多いんですよ。なので最近は、空想の街を作っている人へのインタビューをして冊子を作る活動もしています。
ボンボニエールマニア オータアユミさん
ボンボニエールは金平糖を入れるための小さな器なんですけど、明治時代から現在まで、皇室のお祝いごとで贈られる風習が続いているんですよ。ボンボニエールのデザイナーは明かされていなくて、皇室と関わりがないと手にも入らない。そんな謎に包まれたところに魅力を感じます。最近は、手に入らないなら自分で作ってみよう!ということで自作したり、皇室のものではないですが少しずつコレクションしたりしています。
きっかけは、「銀のボンボニエール」という言葉をTwitterでみて、なんだ?と思ったのがはじまりです。「ボンボニエール」という響きも不思議ですよね。情報を辿っていくと、ボンボニエールについていくつもブログを書いている方を見つけ、そこからハマっていきました。情報が書籍などでしか手に入らないため、常に情報を求めています!皇室マニアの方など、情報求む!
獅子舞マニア 稲村行真さん
これまで日本全国300件以上の獅子舞のお祭りを取材してきました。獅子舞をよく見ると、メスとオスがいたり、色付けをしているものとしていないものがあったり、地域の特徴によって造形にも舞い方にも違いがあるのが面白いところです。
最初は純粋な興味でしたが、取材をして本をつくったりしているうちに「たとえば渋谷だったらどんな獅子舞になるだろう?」と想像して自分でオリジナルの獅子舞を作って渋谷で舞って映像に収めてみたり、地域で獅子舞のお祭りを企画して開催したりと仕事として関わることが増えて、今では7割ほどが獅子舞に関連した仕事になりました。
トークイベント一覧:多様なマニアが出会い、化学反応を起こす!
「マニアフェスタVol.7」では2日間で5つのイベントを開催。20名以上のゲストにご登壇いただきました。マニアのみならず、ゲーム実況者や「踊ってみた」の踊り手の方など、カオスなニコ超ならではの多様なジャンルからゲストをお招きできました。
※各イベント紹介の最後にアーカイブへのリンクがありますのでぜひご覧ください
4月29日(土)実施イベント
12:00~13:00『ニコニコ超会議をもっと楽しむ いまさら初心者入門会』
紹介文
ニコニコ動画で有名なジャンル「ゲーム実況」「ボカロP」「歌ってみた」「踊ってみた」など!なぜそのジャンルが人気なのかゲストの活動を振り返りながら初心者からマニアまで楽しめるトーク企画!
イベントの様子
左:家の裏でマンボウが死んでるPさん、右:けいたんさん
ボカロPが注目されるようになった火付け役のひとりである「家の裏でマンボウが死んでるP」さん。実の弟さんと2人で作品を作っています。変わった活動名ですが、本当に家の裏でマンボウが死んでいて、インパクトが大きすぎて名前にしたという、まさかの実話からの命名だとか。
ボカロPの楽しさは「誰でも好きな曲を上げていい世界」ということ。商業音楽では絶対にない音楽があって面白いです、と語りました。ボカロPからメジャーになった人としてはハチ(米津玄師さん)やYOASOBIのayaseさんがいますが、そういったメジャーな方の昔の曲を掘り起こすのもアリだし、「ボカコレ」で最新のランキングを追うのもアリ、とボカロの楽しみ方を解説してくれました。
そんな家の裏でマンボウが死んでるPさんが初心者にオススメする3曲は……?
ぜひ動画でチェックしてみてください。
「けいたん」さんは「REAL AKIBA BOYZ」というオタクダンスユニットを組んでいて、DJや会社経営者としても活躍。16個も会社を経営しているそうです。
ブレイクのきっかけは「ハレ晴レユカイ」の踊ってみたをアップしたこと。
「踊ってみたは、ダンスの技術じゃないところの技術が大事。カメラを縦にするか横にするか、画質の良さ、編集の工夫といった画面映えも大事な要素です。あとは、コメントが動画を面白くしてくれるのが圧倒的にニコニコの良さ」と語り、視聴者と一緒に面白くしていく、という独特の文化を教えてくれました。
左:ぜあらる。さん、右:弊社松澤
「ぜあらる。」さんは2008年からニコニコ動画の「踊ってみた」を投稿し始めてブレイク。
むすめん。(現:MeseMoa.)というアイドルグループに所属して2017年に卒業されました。現在も踊ってみたの番組やイベントなどでMCを務めていますが、活動を始めてから4年間は「起きたら再生回数が伸びてないかな~」と夢見ながら毎晩布団に入っていたと言います。
最初にアップした動画は、大根の着ぐるみを着て踊る動画。カッコイイもの、面白いもの、色んな踊ってみたがあるので、楽しんでほしいと呼びかけました。
最後は別視点の代表・松澤茂信がマニアフェスタの主催者としてマニアさんについて語ります。「お気に入りのジャンルをみつけて撮影や収集を気軽にはじめてみてください」と松澤。
「マニアフェスタを始めた当初は本当にコアなマニアさんが多く、片手袋(落ちている片方の手袋を見つけて写真を撮りストーリーを想像して楽しむ)マニアの方とかめちゃくちゃニッチな方ばかりにお声がけしていたので、こじんまりできたら良いなと思っていたんです。でも蓋を開けてみると1回目は800人、2回目は3000人近く色んなマニアの方が来てくれて」
世界中のマニアに声をかけてみても、驚くことに片手袋マニアが日本・中国・イタリアと世界3カ国にいることがわかったのだとか。
これには司会のお二人も驚きの表情。
他にもロシアには道に落ちてるソファだけを撮ってる人がいたり。いたるところにマニアの可能性があるし、探してみると意外と近い趣味を持った仲間がいることを熱弁しました。
出演(敬称略)
司会進行:
石山蓮華(電線愛好家)、谷口つばさ(芸人)
ゲスト:
家の裏でマンボウが死んでるP
けいたん(REAL AKIBA BOYZ)
ぜあらる。(踊ってみた)
松澤茂信(マニアフェスタ主催)
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15:00〜15:40『マニアがズバッと!お悩み解決王決定戦』
紹介文
企業や地域のお悩みを、マニアがズバリと解決するイベント!ときには正攻法で、ときにはこじつけで!はたして、どのマニアがお悩み解決王になるか!?
イベントの様子
左:大槻さん、右:やなせさん
今回お悩みを相談するのは、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)の大槻さん。その悩みは番組の面白さをもっと届けられるような「切り取り動画」で話題を巻き起こしたい!というもの。
このお悩みを解決するマニアは3名。1人目は架空CMソング制作マニアのキシリ徹 やなせ京ノ介さん、2人目は日本各地の商店街を巡る旅をしている旅する商店街マニアの舟田琉人さん、3人目は平成のインターネットに思いを馳せる「俺たちの平成マニア」の女児ネキさんです。
まずやなせさんは、自信満々に「出演者や番組自体の架空の背景・設定を想像し勝手に架空のテーマソングを作る!」と発表。
司会の店長さんに「意味が理解できない」とツッコまれても気にすることなく、自分が普段参加している”架空”の企画会議やお付き合いのある”架空”の企業、”架空”の社員と相談してそれを元に曲を作ってきた実績をアピール。少し困った表情の大槻さんでしたが、面白いかもしれない……?と理解を示そうとされていました。
次に舟田さんは「TikTokやYouTubeショートでグルメ・レトロ・廃墟などワクワクする風景の動画を発信」、「縦型のデジタルサイネージを導入している商店街でその動画を流す」といった現実的なアイディア。
地域密着のTOKYO MXと商店街の相性もよく好感触な様子。
最後に女児ネキさんは、動画の端に何故かずっと犬の透かしが入っている、画面の文字を全て創英角ポップ体にする、などインターネットのニオイのするアイディアを提案。インパクトを残しつつ炎上しない、いい塩梅でインターネットの人たちがあざといと思わないラインでざわつかせる、と熱弁しました。これには大槻さんも、意外と本質をついている、と関心している様子でした。
3人の中でみごとMVPに選ばれたのは旅する商店街マニアの舟田さん。これからお仕事に繋がることを祈っています!
出演(敬称略)
司会進行:店長
お悩み相談者:
大槻貴志(東京メトロポリタンテレビジョン株式会社 編成局 総合戦略部)
お悩み解決員:
架空CMソング制作マニア キシリ徹
旅する商店街マニア 舟田琉人
俺達の平成マニア 陰ギャ (女児ネキ)
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4月30日(日)実施イベント
13:30~14:00『超マニアック借り物競争』
紹介文
参加型の超マニアックな激ムズ借り物競走。マニアフェスタの会場で行われる20分程度のゲームに参加して、豪華な賞品をゲット。当日12時30分より現地で参加者を募集しました。
イベントの様子
株式会社人間編集部の方々にご協力いただき、マニアフェスタ内で来場者参加型の借り物競走を実施しました。まずは参加者の中からクジで選ばれた3名が登壇。個性がありそうなお三方が選ばれました。
そして、それぞれに違うミッションが書かれたゼッケンが渡され、借り物競走スタート!
必死でマニアフェスタの会場内を駆け巡り色々なものを手にステージに戻ってくる参加者たち。
最初に戻ってきた女性が手にしていたのは「フセギ」。一緒に連れてこられたフセギマニア風間さんの説明によると、これは疫病などの災いが村に入ってこないように村境に立てる結界なのだそう。与えられた「悪魔を倒せそうなもの」にピッタリ!と文句なしの合格でした!
続いて「30万円以上しそうなもの」を持っている人として男性が連れてきたのはMacbookを持った人。こちらも所有者ご本人の証言によりクリア!
物議を醸したのは「架空CMソング制作マニア」やなせさんのギターを持ってきた男性。お題は「よく見ると人の顔に見えるもの」ですが、なんとも言い難いところ。やなせさんがギターの声としてサポートしてくれたおかげでなんとか合格できました。
この日は計6名が参加し、みなさん条件をクリア!賞品の柑橘類詰め合わせを持ち帰られました。
出演
来場者による参加型イベント
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14:15~14:45『絶対に売りたくない…! 超偏愛オークション』
紹介文
マニアが偏愛する超貴重なアイテムのオークション!いくら出せば売ってくれるの?それって本当に価値があるの?プライスレスの裏側を探る視聴者参加型企画。絶対に売りたくないお宝を落札することができるのか?
イベントの様子
こちらのイベントも引き続き人間編集部さんとのコラボ企画で、トミモトリエさん、納谷ロマンさんにご登壇いただきました。マニアだけがわかる?価値の高いモノに値段を付け、来場者や配信の視聴者が1分以内に手を上げれば見事落札というルールです。
最初に動画で登場したのは全日本棍棒協会のみなさん。大きな木でできた美しいこん棒をオークションに出すと言います。ただしこちらはこん棒飛ばし大会の歴代優勝者に受け継がれる絶対に売ってはいけないもの。でももし買う人がいるなら……ということで1億円で出品しました。
当然のごとく購入希望者はおらず見事「絶対に売りたくない」こん棒は守られました。
次に出品したのはぬいぐるみ愛好家の方。会場に連れてこられた「モーモーちゃん」は思ったより存在感があります。
小学校のバザーで買ったというモーモーは10円で買ったとのこと。本当は100万円でも売りたくない、とのことですが、思いがある方がいれば10円でもお譲りするという愛好家の方。
しかし、その思いを背負いきれる人がいなかったのか、こちらも落札はありませんでした。
次は骨収集家(ボーンマスター)が大事にしているダチョウの恥骨が登場。ヒグマの頭骨・ツキノワグマの頭骨との交換を条件に出品されました。PCの横に置いてあるのが違和感だらけ……。
とても貴重なものであるのが伝わります。
最後は、万博の際に建てられたウルグアイ館の一部を出品する万博グッズコレクターの方。実物はあまりにも大きすぎるので模型が会場に現れました。
インパクト大なものがぞくぞくと登場するも、無事、愛好家のみなさんの愛(圧?)により、出品されたものたちは全て元の持ち主へと返されることになりました!
出演(敬称略)
案内人:
人間編集部(トミモトリエ、納谷ロマン)
出品者:
全日本棍棒協会
ぬいぐるみ愛好家
骨収集家(ボーンマスター)
万博グッズコレクター
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15:30~16:30『ジャンルごちゃまぜ大喜利最強決定戦2023』
紹介文
ゲーム実況者、ラッパー、踊ってみたなど人気ジャンルの方々が大喜利で戦うお祭り開催!
当日に行われた予選を勝ち上がった大喜利プレイヤー2名も参戦。大喜利最強のジャンルはいったいなんだ!?
イベントの様子
さまざまな属性の人が大喜利で戦う「ごちゃまぜ大喜利」は去年に引き続き、座席が全て埋まるほど大人気企画となりました。
左:ぺるともさん、右:警備員(ハチカイ)さん
司会は大喜利シーンで活躍するぺるともさんとお笑いトリオ・ハチカイの警備員さん。今回は司会がお題ごとにMVPを決定します。
左:ぜあらる。さん、中央:藤吉さん、右:寺田寛明さん
左:ハハノシキュウさん、中央:パラドクスさん、右:六角電波さん
そして解答者は、踊ってみたで人気のぜあらる。さん、ゲーム配信者の藤吉さん、R-1ファイナリストの寺田寛明さん、DJ・小説家・コラムニストの顔をもつハハノシキュウさん、一般エントリーの予選を勝ち抜いたパラドクスさんと六角電波さんです。
最初のお題は「『今年の卒業式、全然感動できない!』一体なにがあった?」。
これに寺田寛明さんが、「校歌に「まふまふ」という単語が入っている」と出して会場は爆笑。ニコニコ超会議ならではの解答で、司会からのMVPに選ばれました。
次のお題は「思わず耳を疑った電車のアナウンス」。すかさずパラドクスさんが「次は、天月-Amatsuki-」とニコニコ動画で活躍している歌い手を挙げて、また場内を沸かせました。
参加者にニコニコ動画を好きな人が多かったためニコ動を絡めた回答が続出し、司会のぺるともさんに「そんなにニコ超に寄せなくて大丈夫!!」とツッコまれていました。
マニアフェスタということでマニアにちなんだお題も出題。
「合コンで「この人、実はお笑いマニアなんじゃないか?」と思った理由」というお題には、六角電波さんが「写真が上手すぎる」という鋭い着眼点を見せると、お笑いに詳しい人たちに大ウケ。「確かにみんなライブの写真とかTwitterに上がってるの上手なんだよな!」と共感されていました。
こちらはハハノシキュウさんがMVPをとった回答。1時間たっぷり大喜利をしているので、写真で伝わりきらない面白さを、ぜひ動画で確かめてみてください!
出演(敬称略)
司会:ハチカイ警備員、ぺるとも
回答者:
ハハノシキュウ(ラッパー/小説家)
藤吉(ゲーム実況者)
ぜあらる。(踊ってみた)
寺田寛明(芸人)
パラドクス(予選通過者)
六角電波(予選通過者)
アーカイブ配信はこちら
2日間会場を巡ったマニアフェスタラジオ
出展マニアさんへのインタビュー、グッズやブースの紹介、来場者インタビューなど、マニアフェスタ会場の熱気そのままにレポートします!会場BGMで聴けるほか、アーカイブ配信もあります。(4/29,30両日)
来場者が行き交うマニアフェスタの会場に突然現れるラジオブース。1日目はMBSアナウンサーの福島暢啓さんがMCを務めてくださいました。マニアさんのあふれる伝えたい思いを引き出してくださいました。
2日目はFM BIRDに所属するラジオパーソナリティの綿谷エリナさん。「面白くない話マニア」の伊藤さんのお話に驚いていらっしゃる様子でした。
レポーター
29日(土):福島暢啓(MBSアナウンサー)
30日(日):綿谷エリナ(FM BIRD)
29日 アーカイブ
30日 アーカイブ
一般来場者アンケート:80%近くが満足と回答
来場者の性別は男性が約6割とやや多い結果になりました。年代別では、20代、10代・30代、40代、50代以上の順に多く、8割近くが「とても満足」、「やや満足」と回答。「知らなかった視点を知ることができた」、「大喜利イベントが楽しかった」など、展示・イベントともに楽しめたという声が寄せられました。
■来場者の声
「コアな人たちが多くておもしろかった」10代女性
「目当ての方のブースで意外なものを買えた」40代
「私の知らなかった視点を知ることができて面白かった」20代男性
「生で好きな大喜利の芸人を見られた」20代女性
「幕張メッセという大きなホールでの大会は、普段参加している大喜利会とは全然違っていて新鮮でした!」20代女性
出展マニアやメディアから多くの反響!
■出展マニアの声(抜粋)
・久々に活気のあるイベントでとても面白かったです。スペースも広く自由度が高いのも良かったです!
・最高に楽しかったです。人前でこの活動のアウトプットをしたのは初めてだったのでいろんな収穫がありました。
・取材やラジオ等でお話をさせてもらって運営の方にも褒めていただき、モチベーションがアップしました!
■SNSやメディアでの反響まとめ
- 感想ツイートまとめ
「マニアフェスタVol.7@ニコニコ超会議」感想ツイートまとめ【2023年4月29・30日(土・日)】(Togetter)
https://togetter.com/li/2137063
■マニアフェスタに関するお問い合わせ
合同会社別視点では、今後も定期的にマニアフェスタを開催してまいります。
次回開催が決まりましたら、またホームページやSNS等でお知らせいたします。
「マニアフェスタの内側から一緒に盛り上げたい!」「ブース出展してみたい!」といった企業のご参加も大歓迎です。
ぜひお問合せフォームより、お気軽にご連絡ください。
https://betsushiten.com/contact/
運営:合同会社 別視点 マニアフェスタ事務局
お問い合わせ先:contact+mf@betsushiten.com