マニアフェスタ出展の30名のマニアが、goo blogで一斉に「好き」を綴っていく「マニアブログフェスタ

 

 

マニアフェスタ事務局の3名が、4月に投稿された120以上の記事の中で、特にピンときたイチオシ記事を3つずつご紹介する「月刊マニアブログフェスタ」をオンライン開催しました。

 

全編見たい方はコチラから!

 

 

解説者はこの三人!

松澤茂信(マニアブログフェスタ事務局・合同会社別視点社長)

 

齋藤洋平(マニアブログフェスタ事務局・合同会社別視点副社長)

 

村田あやこ(マニアブログフェスタ事務局。「路上園芸マニア」としてマニアブログフェスタにも参加中)

 

松澤のイチオシ記事

(1)「セブンイレブンおにぎり今昔物語〜ツナマヨネーズ〜


<記事概要>
毎日セブンイレブンのおにぎりを食べるというKogeさんが、おにぎりのシールを1500枚収集してノートに貼り、ツナマヨのデザインの変遷を3年間追う。

 

齋藤:1500個も食べたんですね、おにぎりを。

 

松澤:「具たっぷり」の位置が微妙に変わったり、ローマ字表記が増えたり……。パッケージの細かな部分にも人間の意志が入ってるんだなっていうのは、ここまで溜めたことがないと気づけないんじゃないかな、と思って。

 

齋藤:執念を感じます。よく辞めなかったですね。

 

村田最初に集めてみようと思ったこともすごい。

 

松澤:デザイナーの齋藤さん的に、パッケージからデザイン的な意図は見えてきますか?

 

齋藤:定番商品だからこそ、リニューアルしてさらに美味しくなったよと伝えてるんでしょうか。もしくはストックが尽きて大量にシールを刷り直す時に、どうせなら変えてみるとか?謎ですね。

 

村田ツナの写真は3年間一緒っていうのにもびっくりしました。

 

齋藤:あれがベスト写真なんですね。

 

松澤:写真の変遷を追うだけでも面白いですよね。

 

 

(2)「壁の釘

<記事概要>
家の近くのコンクリートの壁に突き出た一本の釘。そこにある日、ニット帽が引っ掛けられていた。

何気なく写真を撮ったヤスノリさんだったが、通りがかるたびにズボンやハンドバッグ、鍋など、あらゆるものが引っ掛けられていた。

誰が引っ掛けたのか?なぜ引っ掛けているのか?

全くわからない、路上のミステリー。

 

松澤:また同じ、サンポーさんのブログから。紹介したい記事は他にもたくさんあったんですけど・・・。

 

齋藤:だって、120記事以上あるんですよ。

 

松澤:どうしても「それもある意味散歩」の2つの記事が好きすぎて

 

齋藤:じゃあしょうがない。

 

松澤:ヤスノリさんが、最初にニット帽が気になって写真を撮り始めていないと、掛けられているものが変わっていることすら、誰も気づかなかったかもしれない。こういう不思議って、なんか惹きつけられちゃいますね。

 

齋藤:解決しないからこそ、奥行きを感じますね。

 

村田:定点観測して見えてくる不思議さ。

 

松澤:路上観察をしてると、そういうのに気づくんですね。

 

齋藤:散歩っていうと、一見ノホホンとしてるようだけど、サンポーさんの人たちは、感覚を超研ぎ澄まして、ハンティングする感じで散歩してる

「それもある意味散歩」っていうブログタイトルですが、日常をしっかり観察することが散歩なのかな、って思いましたね。

 

村田:歩くだけじゃない。

 

松澤:そういうのを掘っていくと、ミステリーにもホラーにもなるのが面白いところですね。

 

 

(3)「餃子おやきを作ってみた

<記事概要>
長野に移住したかるめさん。長野の郷土料理「おやき」を色んなところで食べ歩こうとブログ開設したものの、コロナの影響で食べ歩けず、いきなり自作しなければならない状況に。

美味しそうな餃子おやきをつくるまでの記事。ベースをナンみたいな形にしてカレーにつけて食べたら、ナンとしても美味しいと発見。

 

松澤:できあがった餃子おやき、めちゃくちゃ美味しそうなんです。おやきマニアのブログとしてナンを作ってみるっていう変化球、普通の状況ならいろんなお店を食べ歩いたりを経て最後の方に行きつく記事だと思うんですよね。

 

村田:色々行き着いた後。

 

松澤:今のこの状況だからこそ、ナンを作ってみる工夫が序盤に来てるのがいいなって。

 

齋藤:いいなあ。思わぬ発見ですね。

 

松澤:今後の記事も楽しみです。

村田のイチオシ記事

(1)「日本サイバー化促進活動テーマソングカラオケ!

<記事概要>
「サイバーパンク」な世界観を発信するタナゴさんが、テーマソングを制作。近未来のボカロボイスに、昭和のスナックで流れてそうな映像が重なった一作。

 

村田:近未来と昭和がミックスされたサイバーパンクの世界観も魅力的なんですが、タナゴさんは細かいところまで作り込みが本当にすごい!

 

村田:いろんなマニアにこの曲を歌ってもらうっていうコラボも企画してて、第一弾として街角狸マニアのむらたぬきさんが歌っていました。

マニアブログフェスタ通して、色んなマニアさんどうしでのコラボが生まれていくのも楽しみです。

 

松澤:動画見てほしいですね、ぜひ。

 

齋藤:すごいんだから。

 

 

(2)「完成品とゲーム

<記事概要>
樹脂粘土を使って食品サンプルのミニチュア版「ミニチュアフード」をつくるkerosakaさん。自粛生活が続く中で息抜きにアクションゲームをやるものの、ゲームの主人公とおなじ動きをしてしまって、結局首とか肩が凝ってしまった、というちょっとトホホなエピソードが魅力。

 

村田:kerosakaさんが作っている「ミニチュアフード」、なんと一円玉くらいのサイズなんです。

松澤:本物にしか見えませんね。

 

齋藤:いくらも一粒一粒ありますもんね。

 

村田:一円玉がないと、普通に「あ、美味しそうなお寿司だな」と思ってしまうぐらい。このブログは、そんなミニチュアフードを作る過程を見られるのもいいんですが、kerosakaさんが綴る日常のエピソードもすごく良くて。

 

齋藤製作者の人となりがわかるのっていいですよね。

 

村田:応援したくなります。

 

 

(3)「かねふく看板巡りツアー(全8回)

<記事概要>
明太子マニアの田口めんたいこさんが、片手袋研究家の石井公二さんとともに、都内にある、明太子メーカー「かねふく」の看板をめぐる記事・全8回シリーズ。

 

松澤:「かねふく」の看板、東京中にけっこうあるんですね。

 

村田:読むまでは、視界の端に入っていても注目したことはなかったなって。

全8回シリーズで、看板一つにつき一記事で紹介していてアツいんです。看板巡りの様子は、Youtubeでも公開されています。

 

村田:Youtubeによると、お昼もかねふく直営のレストランで食事されたそうなんですが、かねふくのおえらいさんが、直々に看板について解説したり、鍋を作ってくれたりしていて。

片手袋研究家の石井さんも一緒だったので、ブログでは片手袋の写真もちょこちょこ登場してます。こういうマニア同士の散歩も楽しそうですよね。

 

齋藤:都内のかねふく看板マップも載ってるから、それを見ながら回れますね。実用的。

齋藤のイチオシ記事

(1)「ナントカ花札紹介

<記事概要>
花札マニアの縫山ナントカ堂さんが、キティちゃん花札やスターバックス花札など、様々なテーマでつくられた花札を紹介する記事。

 

齋藤:僕、花札をやったことも持ったこともないんです。だからこそ、花札ってこんなに種類あるのって驚きました。

縫山さんはご自身の本の中で、150種類くらいの花札を紹介してるんです。

 

松澤:そんなにあるんですね。

 

齋藤花札って定番グッズなの?ってくらい、色んな企業ともコラボしてて。

キティちゃんやマリオはわかるんですけど、「スターバックス花札」もあるんですよ。これ、どう違うかわかりますか?

松澤:全然わかんない。

 

齋藤茶色いんです。コーヒーの色なんですって。知らなかった花札の世界に、こんなにコラボグッズあるんだなっていう驚きを与えてくれました。これからも楽しみです。

 

 

(2)「秩父鉄道シリーズ

<記事概要>
「上下斜めマニア 自撮り齋藤」さんが、秩父鉄道沿線を旅し、自撮りをしながら自己についての思索を重ねるシリーズ記事。

 

齋藤「上下斜めマニア」「自撮り齋藤さん」、ブログタイトルは「自撮り齋藤のEZ DO DANCE」。もう、わけわからないんです。

 

松澤:齋藤さんは、すべての歌を「上下斜め」っていう歌詞に変えて歌い切る活動をされてるんですよね。そして自分をひたすら自撮りもする。

 

齋藤:齋藤さんは自分のことを「自撮り齋藤」っていうんです。そして、自撮りすることを「自撮り齋藤する」っていうんです。

 

村田:動詞になってるんですね。

 

齋藤:この写真のキャプション、「載せた写真はオーソドックスな自撮り齋藤スタイルの自撮り齋藤です」って書いてるんです。

 

松澤:これが定番なんですね。

 

齋藤:とにかくこういう感じで、クセがあるんですよ。でもブログってこういうことだよな、こうやって自分独自の表現で伝えてもいいんだよなって。本人の温度のある表現が、すごく好きなんです。

 

松澤:旅ブログとしてもいいんだよな~。

 

齋藤:文章も刹那的な感じがあって。自撮りって陽気でポップなものだと思っていたけど、こういう画家の自画像に近いような、内省的な自撮りもあるのかなと思って。

 

 

(3)「〈架空CMソング制作秘話〉「〜60歳からの美容〜エンドレスビューティーマネジメント 小柳美容グループ」ができるまで

<記事概要>
実在しない企業のCMソングをつくる二人組・キシリ徹さん。メンバーのタニケンさんが、「〜60歳からの美容〜エンドレスビューティーマネジメント 小柳美容グループ」の制作秘話を綴る記事。

 

松澤:この記事、自分もぐっときました!架空CMソングでここまでやるんだって。

 

齋藤:僕がぐっとくるポイントは、架空CMソングを二人で作ってるっていうこと。こういう活動って、自分の中で思いついてもなかなか人には言えず、一人で始めると思うんですよ。

でも、ヤナセさんとタニケンさんは幼馴染でツーカーだから、いきなりLINEで「架空CMソングつくるユニットつくるから企業名考えて」って送ったら、一気に「小柳美容グループでいこう」となったっていう。そういう奇跡のめぐり合わせが羨ましいです。方向性の不一致で解散するバンドもある中で、二人で50曲も作ってるって、いいなあと思いました。

 

松澤:すごいですよね。

 

齋藤:「からくりナイスキャッチ」っていう、架空のゲストが登場するラジオ番組も作ってるんです。自粛生活で外部のエンタメに頼れない環境の中、架空でCMソングやラジオ番組つくって、それを心の中から楽しんでいる。自分たちを楽しませる力に長けたマニアさんだなと思って、力強さを感じました。

 

 

ハンドメイド作品の売買サービス「マルシェル」から、イチオシアイテムの紹介!

◎松澤のイチオシ!

【現実】市外局番地図ポスター」(空想地図マニア・地理人 作)

空想地図マニア・地理人さんが作っている、実際にある市外局番を色分けした地図。記事が話題になり、一度売り切れたくらいの人気商品。

 

◎村田のイチオシ!

日本の小屋」(小屋マニア・遠藤宏)

農家や漁村にある小屋の写真。一切装飾がなく、実用重視で風景に溶け込む小屋のかっこよさ。持ち歩きやすいサイズなので、いつか携行して小屋巡りしたい一冊。

 

◎齋藤のイチオシ!

化かされたなら」(街角狸マニア・むらたぬき)

第4回&第5回日本タヌキレコード大賞受賞作が2曲も入っている一枚。架空の賞ではなく、実在する賞。

 

 

今後も毎月、オススメの記事やグッズを紹介していきます。
ではでは、また5月にお会いしましょう〜!