マニアフェスタ出展の30名のマニアが、goo blogで一斉に「好き」を綴っていく「マニアブログフェスタ」!
マニアフェスタ事務局の3名が、6月に投稿された120以上の記事の中で、特にピンときたイチオシ記事を3つずつご紹介する「月刊マニアブログフェスタ」をオンライン開催しました。
全編見たい方はコチラから!
解説者はこの三人!
6月は謝罪からスタート
齋藤:番組の冒頭ですが、私から謝罪があります。
松澤:・・・いきなり何を謝罪するっていうんですか?
齋藤:マニアブログフェスタ4月号で、わたくし自撮り齋藤さんのブログ のタイトルを「自撮り齋藤のEZ DO DANCE(イージードゥダンス)」と紹介してしまったんですが、実は「EZ DO DANCE」と書いて「上下斜め(うえしたななめ)」と読むんです。
情報番組としてあるまじきミスをおかしてしまいました。2ヶ月間、心が痛かったので、謝罪させていただきます。誠に申し訳ございませんでした。
松澤:待ってください!聞いた人がなにひとつわからないと思うので説明すると、ひたすら自分の自撮り写真をアップしている、「自撮り齋藤マニアの自撮り齋藤さん」という方がいらっしゃるんです。
村田:複雑(笑)
松澤:その方は、すべての曲を「上下斜め(うえしたななめ)」という歌詞に変えて歌い切るという「上下斜めマニア」でもあるんですよ。「EZ DO DANCE」も「上下斜め」と読むということなんですね。
齋藤:・・・ちゃんと説明しても、伝わっていないと思います(笑)
村田:気になる方はぜひ、齋藤さんのブログをチェックしていただければと思います(笑)
松澤のイチオシ記事
(1)「【終わらない】碁盤の広さを無限にしよう」(囲碁アートマニア・関翔一)
<記事概要>
囲碁を広めるため、囲碁の碁盤の上に並べた白黒の碁石でアート作品をつくる関さん。
囲碁は、碁盤の広さにもともと制約があり、その中で獲った陣地の広さを競うゲーム。碁盤に限りがあると終りがあるが、その碁盤の広さを無限に広げると、一手一手の価値がなくなる。
それは実際の世界に近いものの、人間はそこにあえて色々と線を引くことで、人生や社会のもろもろに意味を与えているのでは、と考察する記事。
松澤:碁盤は、広さに制約があり、その中で陣地を競い合うゲーム。この記事では、「碁盤の広さを無限にすると、一手一手が無意味になる」と書いているんです。
終わりがあれば一手一手の意味があるけれど、碁盤が無限の広さになったら、ある状況では黒が有利だったとして、それがなんの意味を持つのだろうか。
齋藤:そもそもなんで無限にしたんだ(笑)
松澤:関さんも、最初は正規の碁盤の目の中で収まるように作品をつくっていたそうですが、もっと大きな絵を描きたい、とどんどん碁盤を大きくしていったんです。そうなるともう、無限になるしかない。
これって、人生とおなじじゃないか、と。
村田:死があるこそ、生がかがやく。
松澤:そうなんですよ、人生は終りがあるからこそ、いまこの一瞬を大切にしようと思う。無限に生きられるとしたら、今日一日が何になるというんだ。それを関さんに気付かされましたね。
これが、無限の碁盤、つまり不死になった人間です。
▲不死になった人間
齋藤:100%共感できますね。僕も、限りある人生を意識しはじめ、日記を書きはじめたぐらいですから。
松澤:何に書いているんですか?
齋藤:誰にも見せられない、Wordの文書で書いていますよ。
松澤:goo blogで書いてくださいよ!
(2)「<コラボレポ>展示情報「空想調査員が見た、空想都市」」(空想地図マニア・地理人)
<記事概要>
「中村市」という、実在しない空想都市の地図を7歳から描きつづける地理人さん。なんとこのたび、10名以上のクリエイターとともに、中村市の電車車両やコンビニ店内BGM、雑居ビル全景などを制作し、展示。
松澤:地理人さんは、「中村市」という架空の都市の地図をつくっていて、ずっと一人で活動されていたんですが、最近いろんな方とコラボしてるんです。(例:「<コラボレポ>架空コンビニのサウンドが突然現る」)
今度行う展示では、10人以上の作家さんと一緒に「中村市」の百貨店の包装紙をつくったり、鉄道車両をデザインしたりするそうなんです。そうやって複数人の方が共有する空想って、もはや現実じゃないかなって思い始めたんですよ。
松澤:自分が好きな『サピエンス全史』 という本の中で、「もともと人類の中でホモサピエンスが生き残ったのは、言語を使ってお互いの虚構=空想を共有できるようになったから」といったことが書かれているんですよ。
中村市という空想を共有してリアルな創作活動を行っているのも、これと同じだ、と思ったんです。いまは十数名だけですが、これが100人、1000人と増えていき、中村市で使える通貨ができ、それを使ってみんなが取引し始めて。
そのとき誰が、「中村市はない」って言い切れるでしょうか。
齋藤:確かに。架空なのか実在しているのか。
松澤:新たな国家創設の第一歩と言えるんじゃないでしょうか。
村田:人類の歴史に近づいた。
齋藤:壮大に広げましたね。
松澤:地理人さんは、とんでもない一歩を踏み出してしまったかもしれないですね。
(3)「信楽タヌキ非実在論」(信楽タヌキマニア・けいおうタヌキ研究所)
<記事概要>
信楽焼の狸の置物を学生時代から研究している、けいおうタヌキ研究所さん。居酒屋の店先など信楽タヌキがいそうな気配を感じる場所にタヌキがいないと、「いないな」と思ってしまう。しかし信楽タヌキはそもそも空想の産物で、それらしい情景を人間がイメージで補完しているだけ、という「信楽タヌキ非実在論」を提唱。
松澤:この写真、信楽タヌキの置物がどこにいるかわかりますか?
齋藤:どこだろう・・・見当たらない・・・
村田:入口あたりにいそうなもんですが。
松澤:正解は、いないんです。
齋藤:いないんかい!
松澤:いないんだけど、いるんです。このブログでは、信楽タヌキがいないことは、信楽タヌキがあることと同じだ、と伝えてるんですよ。
つまり、さっき「信楽タヌキがいますか?」と問うた時点で、「非実在」を感じてしまったじゃないですか。信楽タヌキに何の興味もない人は、さっきの写真を見ても、「信楽タヌキがいない」とは思わないんですよ。
齋藤・村田:なるほど。
松澤:信楽タヌキの目線がある人しか、信楽タヌキの非実在を感じることができない。つまり、信楽タヌキがいないな、と感じることと、信楽タヌキがいるな、と感じることは、同じこと。
松澤:片手袋マニアの石井さんも同じようなことを言っていて。片手袋が落ちているとか落ちていないとか関係ない。いつかあったかもしれないし、今後発生するかもしれない。すべての光景が片手袋だと。
村田:突き詰めると同じものが見えてくるっていうのが面白いですね。
村田のイチオシ記事
(1)「ゴムホースLINEスタンプが作られた件について」(ゴムホースマニア・中島由佳)
<記事概要>
ゴムホースマニア・中島由佳さんの会社の先輩が、なんとゴムホースのLINEスタンプをつくったという話。ゴムホースの面白さや美しさについて、実際に形にして見せてくれたという、中島さんの活動への最大の応援の形に、思わず胸が温かくなる記事。
松澤:すごくいい記事でしたよね。
村田:中島さんは、街中や庭先にあるゴムホースが無作為に描く形の美しさを発信してこられた方なんですが、このゴムホースのスタンプは、中島さんではなく、会社の先輩がつくったそうなんです。ゴムホースが生き生きとした動きや、リアルな劣化具合が伝わってくるようなスタンプで。
村田:中島さんが発信してきたゴムホースの美しさが、他の人にも刺さったということ。それがすごくいいな、と。
齋藤:効果音が「HOOOOOSE」っていうのがいいですね。
村田:つくったのは制作を生業にしてはいない方ということで、本当にいいと思って、ゴムホースを観察してつくったんだろうな、と。
さらに、言葉だけじゃなくて、実際にグッズをつくるという行動で示した応援の仕方ってすごくいいな、と思いました。
ブログにも書かれているんですが、中島さんが会社の退職を告げたときに、先輩がこのスタンプを見せてくれたらしくて。中島さんの人生にとってのターニングポイントで、背中を押してくれるような応援だったんだなって。
齋藤:長文を一気に書いたような、心情のライブ感。その時の気持ちがブログに定着している感じがよかったですね。
松澤:俺も高校生の時、鈴木亜美がすごく好きで、好きな気持ちが溢れ出て、鈴木亜美の絵を鉛筆で描いてたんです。
齋藤・村田:(笑)
松澤:鈴木亜美が大変だった時期に本人に見せたら、勇気湧いてくれたんですかね。
齋藤:湧くのかな(笑)
(2)「オキテ破りの植物園【渋谷区ふれあい植物センター】に行ってみた」(ビカクシダマニア・月刊ビカクシダ)
<記事概要>
ビカクシダマニアの月刊ビカクシダさんが、渋谷にある植物園「渋谷区ふれあい植物センター」をレポート。職員さんによる手作りのPOPが至るところに貼られている館内は、渋谷という大都市にありながら、人間味あふれる愛らしい空間。
村田:ビカクシダマニアのタナカさんは、「月刊ビカクシダ」というビカクシダ専門メディアで、初心者にもわかりやすくビカクシダの育て方を丁寧に発信されています。マニアブログフェスタのブログは、その別冊版。
この記事は、渋谷にある植物園「渋谷区ふれあい植物センター」に行ったレポート記事です。
村田:まず、渋谷に植物園あるのか!という驚き。もうひとつは、スタッフの方のキャラがいい。スタッフの方のTwitterがすごくおもしろくて。ただの情報発信じゃなくて、血の通った人間味を感じられる組織って魅力だな、と。
齋藤:僕も植物園や動物園、水族館が好きなんです。そこで働いてる方はもともと動植物が好きなので、手作りのPOPや展示品に愛が乗っかっているのがよくて。むしろ、そっちを見に行きますね。
村田:いいですよね。タナカさんは今年、いろいろな植物園をめぐりたいとおっしゃってたので、今後のレポートも楽しみに待ちたいと思います。
(3)「お金を得た」(ネオ日本語マニア・いせか衣)
<記事概要>
アジアの洋服屋などで売っている、変わった日本語の書かれたTシャツを集めるいせか衣さん。この記事では、以前タイで購入したという「お金を得た」と書かれたTシャツを取り上げて紹介している。
村田:アジアの市場やお店などで売っている、日本人からするとちょっと変な日本語が書かれたTシャツを集めているネオ日本語マニアさんは、別視点のお二人ですね。
松澤:私と齋藤さんですね。
村田:この記事で紹介しているTシャツは、シンプルなデザインの中に「お金を得た」と書いてある。
お金を得たいとか、得ようじゃなくて、「得た」って言い切ってる。
松澤:これはタイのファッションビルで見つけました。見つけた瞬間、齋藤さん腰抜けて立てなくなってましたよね。
齋藤:なんで嘘つくんですか(笑)
村田:見つけた時は、ビンビンにオーラを感じたんですか?
松澤:感じましたね。これがあったのが、結構不良っぽい服を扱うお店だったんですが、これだけ燦然と輝いてましたよね。
ブランド名が「MONEY」なんですよ。
齋藤:ワンメッセージで気持ちいいですね。
村田:シンプルなパワーワードに惹かれました。「お金を得た」って言ってみたいもんです。
齋藤のイチオシ記事
(1)「明太子からはじまるマニアソングス『明太子スキ?』」(街角狸マニア・むらたぬき)
ミュージシャンでもある街角狸マニアのむらたぬきさんは、様々なマニアの世界を歌った「マニアソングス」というCDを制作。この記事では、田口めんたいこさんとのコラボで、田口さんの明太子愛を代弁した曲「明太子スキ?」の制作秘話を紹介。
齋藤:むらたぬきさんは、街角にある狸の置物を写真に撮影している方なんですが、狸をテーマにしたレコード大賞「日本タヌキレコード大賞」で2年連続大賞を取っているんです。
今回は、明太子マニアの田口めんたいこさんのために、明太子ソングを作ったという記事です。
齋藤:むらたぬきさんは、街角狸マニアとしての活動だけでなく、音楽というアウトプット方法を持っているので、他のマニアさんと積極的にコラボされているグッドコラボレーター。
自分が狸を愛するマニアだからこそ、何か別のものを愛するマニアさんの気持ちがわかる。だから次々に曲が作れるんじゃないかな、と思います。
この明太子ソングは、一度聴いたら口ずさみたくなるくらい、キャッチーでいい曲。ただ、曲後半の明太子ラッシュもまたすごくて。明太子洗脳ソングとしても素晴らしい。以前マニアフェスタでも、リアルにライブしていただきました。
齋藤:むらたぬきさんがグッドコラボレーターである理由として、共感力がすごいんじゃないかなって思いますよね。
街角狸にさえも「自分の分身」というくらい、狸に共感しているので、他のマニアの方々に対してもそうなんじゃないかな、と。その共感力って素晴らしいなと思って。
松澤:狸マニアだけに、色々なものに化けられるってことですね。
齋藤・村田:うまい(笑)
(2)「アクリルキーホルダーの色入れ」(仏像マニア・仏像ピクト)
<記事概要>
さまざまな仏像をピクトグラム化しグッズ展開する仏像ピクトさんが、アクリルキーホルダーの色入れのこだわりについて書いた記事。
齋藤:仏像ピクトさんはデザイナーで、仏像をピクト化したものをグッズ展開されています。仏像のフォルムを極限まで削ぎ落とすことで魅力をさらに引き出しながら、現代に馴染む仏像としてアウトプットし、潜在的な仏像ファンを増やそうと試みています。
齋藤:今回は、アクリルキーホルダーの色入れについて書かれた記事です。
長いこと仏像ピクトさんと交流があるのであたりまえに感じるけど、あらためて考えると、仏像をピクトグラム化するっていいアイデアだな、と。仏像が好きっていうことと、デザイナーというスキルがあって掛け合わされたことから生まれた、仏像ピクトさんにしかできないこと。その必然性と発想が素晴らしいな、と。
齋藤:このキーホルダーでは、この案内板のように、あえて一回溝を掘って塗料を入れるという手間のかかる方法が取られている。
齋藤:私もよく、上野の国立博物館にいって仏像を見るんですが、半端じゃない完成度と一切妥協のない姿勢がビシバシ伝わってくるんですよ。仏像ピクトさんからも、一切妥協しないプロダクトづくりの気合が感じられる。
もう現代の仏師じゃないか、と。
活動にこだわりのある方って、プロダクトまでこだわりあって作っているっていうのが知れた、いい記事でした。
(3)「ケバブTシャツシリーズ【完】ー自分だけのケバブTシャツ、つくりました」(ドネルケバブマニア・メルツ)
<記事概要>
国内外のケバブを食べ歩く、無類のケバブ好きなメルツさん。ケバブ愛が高じオリジナルのケバブTシャツまで制作。この記事では、ケバブTシャツの制作秘話が書かれている。
齋藤:ドネルケバブマニアのメルツさんは、「ケバブは人生」として国内外でケバブの食べ歩きをされている方。
松澤:日本にいるケバブ屋さん6割以上と、Facebookでつながっているらしいですね。
齋藤:まずメルツさんが持っているケバブTシャツコレクションっていうのがあるんですよ。
齋藤:それぞれに良さがあるけれど、自分が本当にほしいケバブTシャツは、自分でつくろうということで作られたのが、コチラ。
齋藤:一目でケバブと分かるビジュアル。「KEBAP」とトルコ語で綴ってあり、トルコへのリスペクトもある。
ケバブの写真は、フリー素材らしいです。なんでだろう?と思ったんですけど、メルツさんはいろんなケバブ店と関係性がありすぎて、どこのケバブもいいと思っているから、特定のお店の写真が使えない。だからアノニマスなフリー素材にたどり着いたそうなんです。
松澤:知りすぎてしまうとフリー素材にたどり着くってすごいですね。
齋藤:このTシャツ、評判が上々らしく、彼女とペアルックで着たいからと2枚買っていったひともいたそうです。
メルツさんも、友だちと遊ぶときやひとりディズニーのときなど、プライベートの7割はこのケバブTシャツを着ているそうです。
マルシェルでも購入できて、いま購入すると、希望の方には家の近くのケバブ店・トルコ料理店を紹介してくださるそうです。
村田:ホスピタリティがすごい。
齋藤:美味しいお店と人をつなぐ、ということを第一命題にやっているので、そういうことをやっているそうなんですね。
村田:メルツさんの人柄が伝わってきますよね。
齋藤:そういえば松澤さんも、オリジナルTシャツを作ったことがあるってききましたが。
松澤:はい。大学を卒業して、Tシャツを売って一攫千金を狙おうと思って、自分の好きなもののランキングを手書きしたTシャツを100枚くらいつくったんですが、まったく売れなくて。
誰も買わないから、ほぼ7年間、自分がそのTシャツしか着ない時期がありました。俺の青春は、そのTシャツとともに終わりましたね。
村田:なんて書いてあったんですか?
松澤:とても口では言えないようなものを書いていたんですよ。
齋藤:僕もなにかTシャツつくってみようかな。
松澤:好きなものランキングがいいんじゃないですか?
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ではでは、また7月にお会いしましょう〜!